文化振興プラン策定委員会附帯意見
    
 碧南市文化振興プラン策定委員会より各施策の推進にあたって、市民のニーズの的確な把握と市民の積極的な参加のもとに、文化の幅を広げるとともにレベルアップを図られるよう、今後の事業展開に対し意見・要望が提出されました。

1 全体について
 @施策の基本指針として、文化を創造していく喜びというようなことが記述されてもよかったのではないか。
 A従来は行政サイドがリードする形で文化施策があったが、今後はいかに市民が文化活動を組織化していくのかが重要となる。
 B案には、美術館、資料館等新たな施設整備が提案されているが、整備の前の機運が高まっていない面が感じられるため、市民の間の気運の醸成を図ることと市民合意に十分留意されたい。
 C学校教育の中で碧南の文化にふれるような機会を増やすことにより、創造性や感性を一層磨くという視点を文化施策の中でとらえることが必要である。
 D平成14年度から実施される完全学校週5日制の導入により、学校だけで教育が完結するのでなく、今まで以上に家庭や地域社会における教育の比重が高まることとなる。文化・芸術の担当も、こういった状況を認識し、各事業の実施にあたっては学校との連携を十分とることが必要となる。
 E市民ニーズの的確な把握のために、市民アンケートの実施等に努める必要がある。

2 文化会館・芸術文化ホールについて 
 @事業の実施にあたり、費用対効果を考慮する必要がある。
 A一市で全ての分野にわたって文化事業を展開することは難しいので、近隣の市町村とのネットワークを考えていくべきである。
 B自主事業のPRは苦労されているようだが、それでも市民にはどんな事業が行われているか知られていない面もあり、より一層の周知に努められたい。

3 哲学たいけん村無我苑について
 @近隣にないユニークな施設であるが、無我苑を知らない市民も結構あるためもっと周知を図ることが必要である。
 A多くの人の来館を目指しているのか、静かな環境を維持したいのか、施設そのものの目的が今一つつかみにくい面があり、施設の目的を明確化し、文化的価値を損なうことなく市民の貴重な財産として有効的な活用に努めることが必要である。
 B市民の文化施設としての活用を考えるなら、村民登録制度のより積極的な運用を考えることも必要ではないか。また、市民参加の手法等に工夫を加えることも必要ではないか。

4 美術について
 @地域の芸術家や子どもにも身近に利用できる美術館とするためには、規模は小さくとも市内に整備すべき施設である。
 A美術館整備の必要性については認識されるものの、財政面での負担という懸念もあるため、市単独による整備ばかりでなく、近隣市との共同による整備という面からも検討を進めたらどうか。
 B美術館の整備にあたっては、収蔵庫の整備に十分配慮されたい。また、市民の所蔵する作品は保管という面からは適正な管理がされていないものも多いため、寄託制度も検討されたい。
 C美術品等の劣化を考えると、収蔵庫だけでも優先的に整備することも検討したらどうか。
 D美術館の整備もよいが市民に美術に関する事業をもっと提供し、美術振興を図ることも大切ではないか。
 E藤井達吉のことを知らない市民も多いため、学校教育のなかで藤井達吉のことを教えることはどうか。
 F若い芸術家を認める環境をもっと用意する必要がある。

5 彫刻のあるまちづくりについて
 @彫刻のあるまちづくりは、市の文化的財産ということにもつながる面もあり、また、市内ばかりでなく市外や美術関係者からも高い評価を得ていることから、事業再開に賛成であるが、市民のなかに彫刻については、根強い反発もあるため、市民理解が得られるよう慎重な対応を図られたい。
 A子どもたちは設置されている優れた彫刻を観て育つが、その成果は20年、30年後に現れてくる。
 B文化は市民の間に自然とは育たない面もあるため、行政側から将来を展望して断固としてやるという姿勢も必要である。
 C身近にあって作品に触れるということが、子どもにとって必要であり、作品の設置場所の選定が大事である。
 D碧南中央駅から市役所の間を、彫刻ロードとして作品設置も考えたらどうか。
 E有名な作家の作品であっても、多くの市民に受け入れられるものでなければ作品として不適切であり作家、作品の選定には十分留意することが重要となる。
 F若手作家の登竜門として、コンペで彫刻を設置すれば、費用も安く市民の批判も起こらないのではないか。
 G設置した後の作品の環境にもっと気を配るべきである。

6 文化財について
 @民俗文化財の消失を防ぐために、もっと組織的に調査・収集に力を入れるべきではないか。また、これを進めるために学芸員の配置が必要である。
 A個人が所蔵する文化財は、剥落、劣化していくものも多くあり、個人での保管・保存には限界があるため、資料館の整備にあたっては、寄託制度を検討されたい。

7 市史研究および市ゆかりの文化人・芸術家の顕彰について
 @碧南市史第4巻は発行されたが、内容が硬いため、もう少し読みやすい編さんを検討したらどうか。

8 生涯学習について
 @生涯学習に係る行政施策の基本は、市民の学習活動を支援することにある。市は、市民に学習のきっかけを与え、市民が学習活動を立ち上げやすい状況を作りあげていくことを検討されたい。
 A退職した人などは、文化的な活動の意欲があっても、自身の意欲がどういうものか分からなかったり、きっかけがなく躊躇している面があると思われるため、生涯学習のメニューの充実とともに参加を促すための工夫も考えるべきではないか。
 B高齢者の学習意欲には強いものがあるため、高齢者にあった情報の提供や指導者の確保の充実を図るべきである。
 C指導者の確保のために、指導者の登録制度や事故に備えての補償制度の充実が必要ではないか。
 D親子共同学習等世代間交流のことが施策に記述されているが、単発的な事業でなく、継続性のあるものを期待したい。

9 市民図書館について
 @図書館と学校との連携が記述されているが、実効性の確保に努められたい。

10 海浜水族館・青少年海の科学館について
 @碧南市の特色を生かした施設であり、教育の観点からも役割が増してきており、益々の有効活用が求められている。
 A入場者が減っているなかで、新たな増築が記述されているが、広域的な運営の視点も必要ではないか。

11 文化行政の運営について
 @施策に「各所管の事務分担の明確化」と記述されているが、いまだにこのような記述がされていること自体が問題である。早急な対応を図られたい。


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